思い切り没頭したあとは、モノの見方を変えてみよう。
 
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【2006.02.24 Friday 】 author : スポンサードリンク
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経済ジャーナリズムの将来
ガ島通信の藤代さんが日経BPでマスメディア崩壊をテーマに連載開始。一方、梅田さんがソニーの今後の経営について語っている。自分の頭の中でこれらが一つにつながった。

まず最初は梅田さんの話から。この記事は読み方を変えると、いまの日本の経済系マスメディアのコンテンツ製作プロセスについて、大変なことを言っているのだよ。

http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050406/p1

「何が言いたいかというと、ソニーについて英語で発信される記事にはこれまで以上に注目したほうがいい、ということだ」

「何せCEOはアメリカ人になり、月の半分、彼はアメリカにいるわけで、アメリカで英語で、彼は周辺の人たちに思いのたけをしゃべっている。アメリカ人の選ばれた記者たちには、オフレコを条件に、彼の本音が伝わっていくのだと考えていいからだ」。


経済ジャーナリズムの読者の立場で言うと、日本の企業の情報を収集する場合でも、日本人以外の経営者に切り替わっている場合、日本の新聞や雑誌などに接しているだけでは決定的な情報を見逃す可能性がある、ということ。ある程度日本人慣れした外国人経営者ほど、日本のメディア関係者相手にはつまんない話しかしない、という傾向があるらしい。

逆に、外国人同士だと、同一人物とは思えない話をどんどんしはじめる、というギョッとする体験を、梅田さんは語る。

これはメディア経営論や、コンテンツ製作のシステムの問題として読み直していくとすごく重要なことだ。いまの日本の経済系マスメディアの中で、取材対象である経済活動そのものが本当の意味で国際化していったとき、生き残っていくマスメディアは、ひょっとしてないんじゃないか。

生き残っていく会社があるとすれば、NYTとかEconomistから記事を買うだけではなくて、外国人記者そのものをスカウトしてくるような決断を早期にできる会社なんだろうと思う。しかし、そうしたアクションをとれる、ということは、その会社の記者雇用の基準そのものがもともと徹底的に国際化していなければならない、とも言えるわけ。

ブログvsマスメディア、なんて小さな枠組みで見ていると大きな判断ミスを犯すように思う。狭い見方ではもう突破できない大きな変動が起きているということ。グローバリズム、っていうことなんだろうと思う。その下部構造がインターネット。

これからマスメディアの世界に入ろうという若い人もいるんだろうけど、こうした視点でも見ていかないと自分の後半生をいい形では描けない、ってことではある。

日本のマスメディアにも、資本、取材対象、記者を含む経営リソース全体のグローバリズムの時代が到来している、ということ。マスメディアを経営の側から見た場合、適応して自分を過激に変化させていくか、スケールを小さくしてひそかに生きていくか。少なくとも、いまのままの形態で延命しようとすると、進化の袋小路の中で絶滅種となるだけ、ってことなのかもしれない。

ホリエモンがどうのこうの、ってのも、もう少し大きな脈絡で読み直したほうが、正しく事態が把握できそうな気がするのだ。

ガ島通信の藤代さんが日経BPに連載開始した記事のテーマそのものが、形を変えて出てきたような不思議な感覚。

なぜ、こんなに、ものごとは連動して起きるのだろう。参加型ジャーナリズムでは解決できない、もっと大きな枠組みでのメディア企業のの構造変化を予感させる。
【2005.04.07 Thursday 09:27】 author : katz
| ビジネス | comments(3) | trackbacks(0) |
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【2006.02.24 Friday 09:27】 author : スポンサードリンク
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この記事に関するコメント
katzさん、こんにちわ、

デザインとタイトルを変えられたのですね。美しいです、絵も言葉も。

ガ島さんすごいですね。でも、本当にメディアをどうとらえるか、どうなっていくのか興味深いです。それは、きっと人々の認識を変え、行動を変え、もしかすると空気が支配している日本という国を変えるかもしれないから...

米国と日本をつなぐひとつの橋としてもっとブログの活動の場があるんじゃないかとまだ私は信じています。
| ひでき | 2005/04/07 11:55 AM |
新聞社だけで言うと、経営上部からグローバルな体制に変化していく可能性の高い日経系のメディアと、内部からなしくずし的にグローバルな変化を始めている毎日。意外に、朝日系が、一番動きが悪くなるのではないかと見ていますが、どうなるのでしょうね。

我々マスコミ外の個人にとっては、英語で書いていくブログはけっこう重要ですね。でも、二つの言語を同時に使うのはかなりしんどい。どこかで日本語を見切って捨てていく決心をしないと、新しい世界構築ができそうにないような。

日本にいながら、日本語で日常生活を送りつつ、夜になると英語だけしか使わないブロッガー、ひょっとするともう登場しているのではないかと思います。

海外にいる日本人の多くは、仕事や日常生活は英語でも、深夜になると日本語生活、かな。
| miyakoda | 2005/04/08 6:48 AM |
「海外にいる日本人の多くは、仕事や日常生活は英語でも、深夜になると日本語生活、かな。」

あ、それ感じます。そういう人います。今回の記事を書くのに、フランス関係でもみつけました。米国関係は、昔から知人たちでそんな感じのがいます。

あれ、実はmiyakodaさんも英語のブログとかもっていらっしゃるのですか?
| ひでき | 2005/04/09 7:47 PM |
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