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【2006.02.24 Friday 】 author : スポンサードリンク
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参加型ジャーナリズム+apple訴訟+ダン・ギルモア=?
Macintoshファンの熱さは世界的に有名だ。芸能人を追いかけるのと同じようにapple社の動きをとことん追いかける人さえいるだろう。

そうした中、未確認情報として発表前の新製品情報を流していたMac関連サイトがapple社から訴えられた。該当するMac関連サイトは匿名で運用されていたため、訴状では、被告名未確認のままの訴訟。名無しさんのことをDoeとか、Doesと呼ぶみたいなので、ここでは「Apple vs Does」訴訟ってこと。

該当のMac関連サイトは以下。
http://www.appleinsider.com/
http://www.powerpage.org/cgi-bin/WebObjects/powerpage.woa/

apple側の主張では、あまりに正確な新製品情報について、そのニュースソースを明らかにせよ、という主張がなされている。一方、「ジャーナリズム」ということになると、ジャーナリストが取材源を秘匿することは法律的にも一定の許容がなされているのが米国の法律。
とすれば、上記のサイト運営者にジャーナリストと同等の権利を与えるか/与えないか、という論争になってくるわけ。

この件は、インターネット上で活動するジャーナリストの問題としてスタンフォード大学ロースクールのCIS(Center for Internet and Society)のサイトでも取り上げられはじめた。ここは、ご存じ、レッシグ教授のところ。

http://cyberlaw.stanford.edu/archives/2005_04.shtml#003034

CISが裁判所に提出したAmicus Briefってのは、裁判所に提出される意見書。インターネット・ジャーナリストにも一般の職業的ジャーナリストと同等の権利を与えてください、という趣旨となっているようだ(ちゃんと読んでません、ごめんなさい)。アメリカの法律では、こうした、第三者の意見書が、裁定に少なからずの影響を与えていることが、下記のリンクからご理解いただけると思う。

http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~ibusuki/lec/amicus.pdf

また、この訴訟は、エレクトリック・フロンティア・ファウンデーションでも取り上げられ始めた。
http://www.eff.org/Censorship/Apple_v_Does/


apple社としては、結果的には製品情報が発表前に流出したことで、非常に神経質になって、今回の訴訟となったわけだが…。適当な理由をつけて早くひっこめたほうがよかったと、正直、思う。でも、もう遅すぎるのかもしれない。

西海岸のリベラル層を中心とする知識人集団や急激に増加している草の根メディア派の人々を敵に回して、結果的に、apple社自身にどんなよいことがあるのか。

これからの展開予想だが、apple社は、特別な理由を付けて訴状をひっこめる可能性も否定できない。うまく説明ができない、非常に感覚的かつ感傷的な根拠だ。西海岸のリベラル層とMacのユーザー層というのは、極端に重なる部分が多いように感じる。ここに企業秘密漏洩訴訟であれなんであれ、踏み込むというアクションは、apple社自身を相当程度傷つけるという気がしてならない。

Macが登場したときの有名なコマーシャル「1984」。
http://www.esm.psu.edu/Faculty/Gray/movies.html

Original "1984" Macintosh commerical. One of the most famous commercials of all time. (17.6M)

一回しか放送されなかった広告らしいが、余りに評判になり、古いMacユーザーであれば、誰でも知っている広告だ。iPod登場のときでさえ、この広告に登場する女性の腰にiPodがぶら下がったパロディのようなものを見たことがある。商品を販売するために制作した広告自身が、こんどは逆に、企業を作ったり、会社のカラーを規定することさえあると思う。

ちなみに、CISでは4月4日にはダン・ギルモア氏が、「草の根メディアと法」と題して、講演を行っているのが興味深い。「インターネットを使った市民メディアの新しい民主化の動きを、法律が害している」ということで、問題点がいろいろ指摘されたようだ。

http://cyberlaw.stanford.edu/events/archives/dan_gillmor.shtml

「ネットは新聞を殺すのか」の湯川さんところで、本を書く、という話が出ている。法律との関わりでは日本/アメリカでは違うのだろうか。これも大きなテーマではないかと思ったりする。
【2005.04.13 Wednesday 09:28】 author : katz
| ニュース・時事 | comments(2) | trackbacks(1) |
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【2006.02.24 Friday 09:28】 author : スポンサードリンク
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この記事に関するコメント
エレクトリック・フロンティア・ファウンデーション笑った。
電気フロンティア?
| catz | 2005/04/14 6:53 AM |
うはは。ほんとだ、電気フロンティア、だ。みなさん、真似をしないように。
| miyakoda | 2005/04/14 7:53 AM |
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