思い切り没頭したあとは、モノの見方を変えてみよう。
 
<< 日中ビジネスパーソンの意識の「温度差」--日本経済新聞 | main | 選挙制度を知らなかった私--凍結したblog >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

【2006.02.24 Friday 】 author : スポンサードリンク
| - | - | - |
ベキ乗法則とウォルマート型店舗の行方
故郷の地元紙「日本海新聞」のサイトを見ていたら、ウォルマート型店舗スーパーセンターを標榜する「PLANT-5 境港店」が7月にオープンするとか。PLANTは本社が福井県坂井郡坂井町。

地方紙の連載で取り上げていることから推測すると、いなかの街の商店街は激震、なのかもしれません。

この会社のことは知らなかったのですが、調べてみると地方で典型的なビジネス展開をしています。
■株式会社プラントのサイト
■同社の求人関係情報のサイト
事業のスタートはLPG小売販売。
株式会社プラントとして「いなか」にこだわった商いのコンセプトとなるのは、地方都市郊外の幹線道路に沿った大型ディスカウントショッピングセンター、という業態。

初期段階では徹底的に福井県にこだわり、ここで事業の基本を作り上げます。ジャスダックに店頭公開したあと、社名も株式会社PLANTに変更。「スーパーセンターPLANT」として県下に店を増やし、ついに県外進出です。

・ルーラル(いなか)にこだわり、人件費の安い立地へ出店
・軽自動車の普及率が高い地域の幹線道路沿いに出店し、地元既存商店を安値で駆逐


店舗の写真をみる限り、地方で目立つパチンコ/スロットの大型店舗やユニクロなどの店舗と同じく、徹底的なプレハブ型で、広い駐車場を準備して、箱売りのような大量/廉価販売を得意としている様子です。

徹底した安売りを数年にわたって続けていくと、比較的早期に地元競合店/中小スーパーは音を上げてしまうわけで、ここからは想像ですが、そのあと、ゆっくりと価格を順次管理していく過激な方法論があるのではないかと想像しています。

福井県で起こったことをちゃんと出張取材でもしていれば、どんな業態が残り、どんな業態が消えたか、ビフォー/アフターでわかるはずですが、地元紙ではそこまでは取材をしていません。

鳥取県が北陸圈外としては最初の出店先になった理由は、たぶん、軽自動車普及率と幹線道路の整備状況ではないかと思います。このあたりの話は、前に、ネット友達の矢辺君が書いています。

http://blog.normalization-net.com/yabe/archives/000078.html

社団法人全国軽自動車協会連合会の発表によると、地域別の軽自動車普及率では以下のような傾向があるそうです。

「地域別にみると, 世帯当たり普及率が高いのは, (1)鳥取県, (2)島根県, (3)佐賀県,(4)長野県, (5)山形県の順番。1位の鳥取県は 100世帯に91.4台と, 唯一 100世帯に90台を超える普及率を示している。また, 100世帯に80台以上の普及は昨年より1県増の6県, 100世帯に70台以上の普及は昨年より2県増の18県, 100世帯に60台以上の普及は2県増の31県, 100世帯に50台以上の普及は増減なしの35県だった。」

http://www.zenkeijikyo.or.jp/topics/0303fukyuu.html

結果的に始まるのは、以下のような流れでしょう。

1.中心市街地空洞化の更なる進行
2.既存中規模スーパーの弱体化/撤退/閉店
3.地域内独占化


出店の鍵となっている人材ですが、レジなどの要員は地域で雇われるパートタイマーが中心です。「いなか」という点では、給与水準だけから見ると、まじめな人を安く雇える地域でもあるため、こうした点が出店先として着目されているのかもしれません。

一方、本採用となるのが薬剤師資格を持っている人です。
薬剤師資格のある若者に店長教育やバイヤー教育を実施し、個々の店舗に配置していけば、その店舗内で医薬品の販売ができるだけでなく、同じ人物が店舗管理もできるということで、高学歴者の人件費の節約が可能になると思われます。

出店形態、立地、店舗構造、オペレーション、雇用などから見ると、一番近いのがパチンコ/スロットなどの地方型大型店でしょうか。店の建て方、用地獲得の方法論、オープニング段階での安売り(パチンコ/スロットでは出玉競争や交換率競争)、地域内独占化後の利益回収、正社員/パート比率(正社員を極端に少なくする)など、全体としてみると非常にオペレーション方法が近い感じです。

結果的に生じてくる課題としては、今後増えていく高齢者の生活で発生してくる問題です。歩いていける範囲にある既存商店街が順次閉店していく結果、自動車の運転ができない高齢者(主として女性)には、そうとう厳しい環境が待っているように思います。

地域型ベキ乗法則のひとつのパターンとして、ひできさんのところにもリンクをはっておきましょう。
【2004.06.23 Wednesday 15:40】 author : katz
| これからの50年 | comments(2) | trackbacks(2) |
スポンサーサイト
【2006.02.24 Friday 15:40】 author : スポンサードリンク
| - | - | - |
この記事に関するコメント
WAL-Mart型店舗が興隆するのは、愚考するに所得の2極化現象が一因となっているような気がします。

一億総中流意識も崩れつつあり、余計な付加価値にお金を使いたくない(使えない)という意識変化の現れ一つかと思います。

その逆の話になりますが、以前米国人のブランディング専門のマーケティング・コンサルタントに『全く同じ製品を高級専門店とベンダが自ら開いているアウトレット・モールでの販売で、ブランドの混乱・矛盾はないのか?』という素朴な疑問をしたところ、『あるクラス以上の人間は、アウトレット・モールなどには行かない。それに相応しい扱いを受ける専門店でしか買い物をしない』と答えていました。
| Flamand | 2004/06/23 5:19 PM |
二極化現象、flamandさんのおっしゃる通りだと思います。食品、衣料品に限らず、ものが全般的に安くはなるのですが。しかし、高品質のものも売ってきたその他の業態の店が駆逐されてしまうため、高品質なものの入手ができなくなってしまうという意見も、どこかのページで見ました。
| miyakoda | 2004/06/23 7:20 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://miyakoda.jugem.cc/trackback/51
トラックバック
ベキ乗の法則とプロ野球1リーグ制
プロ野球で、オリックスと近鉄が合併することを軸に、1リーグ制に移行する可能性があると聞いた。私は、実は野球が全然わからない。正直、朝のニュースでイチローさんが活躍しているのを少し見るくらいで、日本のプロ野球に誰がいて、どこの球団が今勝っているのかもし
| HPO:個人的な意見 ココログ版 | 2004/06/23 6:07 PM |
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2007/03/24 11:49 AM |